世界で郵便配送を利用した麻薬密輸急増 | 世界日報サポートセンター

世界で郵便配送を利用した麻薬密輸急増


ラオスとミャンマー、ケシ栽培が急減
INCB年次報告書


 【ウィーン1日小川敏】ウィーンに本部を置く国連の国際麻薬統制委員会(INCB)は先月二十八日、二〇〇五年度年次報告書を公表した。報告書の「国際麻薬協定の履行状況」の項目では、郵便配送による麻薬密輸が世界的に急増と指摘した。また、不法な麻薬売買にインターネット薬局が利用されていると警告。不法麻薬の製造では、メタンフェタミン類の急増が目立つと記述している。


 「地域別の麻薬事情」の項目では、アフリカでカンナビスの摂取が増加。米国ではカンナビス、コカイン、エクスタシー(合成麻薬)の乱用率が低下する一方、メタンフェタミン類の製造、取引、乱用が増えている。アジア地域では、ラオスとミャンマーのアヘン用のケシ栽培が急減した一方、アフガニスタンでは昨年度、世界アヘン生産量の約87%が生産された。それを受け、INCBは国際社会に「アフガニスタン当局の麻薬対策の支援」を訴えている。欧州では、世界の合成麻薬(MDMA)の80%以上が製造され、世界に供給されていると報告。欧州で最も乱用されている麻薬はカンナビスで、その消費者数は約三千万人にもなる。


 なお、ノルウェーが昨年一月、麻薬常習者のために麻薬注射室を設置したことに対し、INCBは「国際麻薬条約の精神に反する」として「深い遺憾」の意を表明している。


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